- 2004-09-14 (Tue) 16:37
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- Book, Literature, 阿部和重
アフターダークと前後するのですが、阿部和重のシンセミアを読みました。
登場人物が多く、作者の技量が炸裂している小説だと思います。とりあえず、登場人物の多さとそれを制御している作者の技量に拍手。とてもおもしろく読むことができました。
ボクは阿部和重の小説はいくつか読んだことがあるだけで、それも時を隔ててばらばらに読んだだけなのでけして良い読者ではありません。それでも、過去の読書の記憶を思い返すと、阿部和重の小説に見られる語り手に関した面白さ、人称に関するひっかけ、みたいなものに知的好奇心を刺激されるのを喜んでいたと思うのです。シンセミアにはそのような喜びはほとんど感じられませんでしたが。
シンセミアを読みながら『何かに似ている、何か別の小説に似ている』と感じていたのですが、それはガルシア・マルケスの百年の孤独です。どこが似ているかということはほとんど言えません。せいぜいボクがシンセミアに(その語りに)神話的なものを感じた、ということくらいのものです。
物語の最後、主要な登場人物の多くが同じ日に同じ町で死んでいきます。そんなことが起こるのは小説の中くらいのものかもしれませんね。
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