- 2004-11-18 (Thu) 14:07
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- Book, BorisVian
昔、見たり聴いたり読んだりした一度きりの映画や音楽や本について、何年か経ったのちに『もう一度』となることは誰にでもよくあることだと思う。
今のボクのそれは、何といっても映画『うたかたの日々』です。昔、ああもう10年くらい前になるのか、友達の誰かと見に行った記憶がぼんやりと思い起こされます。梅田の映画館だったような気がする。夏の日差しの強い日で、映画館の中と外の気温に激しい差があったような気がする。いや、梅田じゃなくて今はなき扇町ミュージアムスクエアだったかもしれない。きっと後者だ。
ボリス・ヴィアンに出会ったのはそれがはじめてでした。不条理で非現実で小道具が楽しくてこの世のものとは思えないくらいの切なさにぶちのめされたボクはすぐに原作を読んだ記憶があります。今でも、そのとき買ったボリス・ヴィアン全集のうたかたの日々の入った巻は大事に持っています。文庫版も翻訳違いの日々の泡も買いました(実は、日々の泡はうたかたの日々とは別の小説だと思って読みはじめたのですが、読みはじめてすぐに気がつきました)。他にもヴィアンの小説はいくつか読んだけど、やっぱりうたかたの日々の切なさはどうしようもなくステキです。他の小説も面白くて好きなんだけども。
大学の時に取得単位の関係で専攻とは違うフランス語科の一般教養の授業を取っていたのですが、そのときに『好きなフランスの作家は?』というアンケートがあって、ボクは迷わず『ボリス・ヴィアン』と書きました。そのクラスでは毎回ひとりのフランス人作家の作品の抜粋を読み、最後にレポートを提出して次の回に先生のメモ付きで戻ってくるというのが繰り返されたのですが、ちょっと気に入られたようで何度か授業の前に読まれたりしました。文学のことになるとがんばれた良い例だと思います。専攻の英語の勉強はほとんどしなかったのに、フランスと南米の文学の入門クラスはいつも楽しみにしていました。
映画の方の『うたかたの日々』はビデオにもDVDにもなっていないようなんです。ネットで検索してみたのですが、見つけることができませんでした。DVD化してほしいなと思います。
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