- 2004-12-15 (Wed) 11:58
- Berlin, DavidBowie
音楽はただそれぞれの曲がそれとして存在しているのではなく、たとえばある音楽を聴くとある情景が思い出されたり、あるいは逆にある情景に身を置いたときにある音楽が思い起こされたり、ある記憶にある音楽が結びついていたりする。
寒くなってくると70年代のDavid Bowieの音楽が聴きたくなる。それらの音楽は冬という季節にとても似合っていると思う。あまりにも似合いすぎていて笑ってしまうくらいに。
David Bowieは10代半ばの辛い時期にボクのアイドルでした。バイトの帰りにウォークマンでZiggy Stardustを聴きながら、大通りに架かる歩道橋の上から行き交う車の流れを見下ろしたりしてました。自分がこの先どのように生きていくのか不安になりながら、でもDavid Bowieを聴いている間は幸せだった。
今、iPodでChanges Bowieを聴いているとDavid Bowieを一番よく聴いた10代半ばの頃を思い出す。今から思えば、(大仰に言えば)人生について悩んでいたあの頃の自分には今よりもたくさんの可能性があったのだし何でもできたのだ。でもその頃はそのようには思えなかった。そして、今はどうなんだろうと思う。今思い悩んだりしていて見えないことが、今から何年かあとになって振り返ったときに見えてくるものなんだろうか。
70年代のDavid Bowieを聴いているとなぜか“東ベルリンの地下鉄”がイメージされる。なぜだろう。東ベルリンはもはや存在しないし、東ベルリンに地下鉄が走っていたのかどうかもボクは知らない。東ベルリンに行ったこともないし写真を見たことすらない。なのにどうして“東ベルリンの地下鉄”というイメージが浮かんでくるのだろう。
ただ、そこは閑散としていてとても寒いような気がする。
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