- 2005-02-26 (Sat) 22:47
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- Movie
パッチギを見てきました。
存在は知っていたのだけど特に見たいとは思っていませんでした。でもけっこういろんなところで良かったという評判を見聞きしたので、どんなものかと見てみることにしたのです。
中盤まで全景では同じようなことを繰り返しながらその背後で繊細な物語がはぐくまれ、中盤から後半にかけて複数の物語が重なり合い離れあいシンクロし合いながら一気に流れていく様は見ていて心地の良いものでした。
この映画におけるキーワードとでもいうべき言葉・概念は『川』でしょう。『川』には『分ける』という機能が与えられているのだけど、人はそこに橋を架けたり水につかって向こう岸に渡ったりもできます。『川』は目に見える地理的なものだけではなく、人と人との関係の間にも流れていたりもします。いろんな川を渡ったり渡らなかったり渡ることを拒否したり渡れなかったりしています。喧嘩をするために渡ったりもします。また知る者と知らない者との間にも深い川が流れています。
そういうこともあって少々図式的にも思えてしまったのですが、それでもおもしろい映画でした。それは若者たちにまだこの先の人生があって、彼らはそれを選択することができるからでしょう。ギターがまた欲しくなりました。
川を渡って女の子の元へ行くことと、ラジオで歌を歌って『知っている』と『知らない』の間に横たわる深い川を渡ろうとすることがとても印象的に今になって思えてきました。その川を渡っても『知っている』にはたどり着けないかもしれないけど、川を渡れば少なくともこちら側とは違う側へたどり着くことはできるんじゃないか。ボクがこの映画に希望や可能性というようなことを感じたのは、その『川を渡ること』にあるのだと思います。川は至る所に流れている。渡っても渡っても渡り尽くせないかもしれないけど、渡ろうとしなければ何もはじまらないというように思いました。
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