- 2005-08-01 (Mon) 10:48
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- Movie
トリコロール/赤の愛を見ました。
3部作のこの映画の他の1編を昔に見た記憶はあるのですが、調べているうちにどれを見たのかわからなくなってきました。とにかく赤の愛でないことは確かです。
この映画には一致しそうで一致しない偶然の出来事が散りばめられています。複数の物語が同時に画面にあらわれ、そのうちのひとつが別のひとつに登場する人物の過去に酷似しているということが起こります。
学生でモデルの主人公の女性が、隣人の電話を盗聴する元判事の男と偶然出会うことで、男の閉ざされた心が少しずつ開かれていきます。(3部作の最終章でもある)映画の最後、ドーバー海峡でフェリーの転覆事故に遭遇した主人公は救出された7人のうちのひとりとして、元判事が見るテレビ画面に映し出されます(他の2編の主人公たちもこの7人のうちに含まれている)。テレビ画面に映し出された横顔のその荒い映像は、ちょうど取り外されたガムの広告の巨大ポスターの彼女の横顔と一致しています。写真に撮られた巨大ポスターの中の彼女が、フェリー転覆の救出者として映し出されるテレビ画面の中に移動したかのように。そしてガムの広告と大惨事の救出劇とがまるでどちらも大勢の人の目を奪うことを目的としている点で同じだとでもいわんばかりに。
現代社会に対する批評的な視線、突如訪れる偶然への驚き、静かな愛のかたちが描かれていて、とても良い映画でした。また、梨のブランデーというのがどんな味なのかとても気になりました(登場人物たちが飲んでいるのです)。
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