- 2005-11-13 (Sun) 03:42
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- China, Movie
小さな中国のお針子を見ました。
文化大革命の時代の中国。再教育のために辺境の地に送られたブルジョワ階級の青年2人はその土地のお針子に恋をする。字も読めない彼女を無知から救うために禁じられている外国小説を彼女のために読んでいるうちに、バルザックが彼女の心を変えてしまう。都会に出て行く決意をした彼女のその後の消息はわからない。再教育から27年後、かつて訪れた辺境の地が新しいダム建設によって水底に沈んでしまうことになる。かつての青年は再び辺境の地を訪れお針子を捜すが見つからない。
都会と農村、文明と辺境、知識と無知、といったような対立が再教育に送られた青年とその土地にはあったけど、映画の中で青年たちは何か思い切った不平を口にするようなこともなく、もちろん慣れない肉体労働は辛そうにしているのだけど、都会から離れて自然の中でどこかのんびりとしている風に見える。27年後、誰かとの電話でかつての再教育のことを『青春だった』と言っていたけど、それは小さなお針子の存在があっただけではなく、農村の人たちは字も読めない無知な人々ではあったけど、バイオリンの演奏を楽しんだり、青年が語る映画の話を楽しみにしたり、青年たちが持ち込んだ目覚まし時計をその後もずっと使い続けていたりして、けして悪人ではなく勤勉で質素を重んじる人々なのだ。
だから都会に出て行った彼女のために、そこがいつでも帰ることができる土地として存在して欲しかったのだけど思い出と一緒にダムの底に沈んでしまった。ノスタルジック。
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