スカーレットレターを見ました。
どういう映画か知らなかったのですが、見る前から唯一知っていたことは、この映画に出ている女優がこの映画で演じた役がきっかけで自殺をしたと言われている、ということでした。DVDの再生をはじめると、映画がはじまる前にそのことについての一文が表示されていました。
物語は終盤になって登場人物のそれまで描かれていた関係性に新たな光が当てられ、結末はどうにも後味の悪いものなのですが、そこに至るまでの主人公らの行動がどうにも稚拙であったりあまりにも後先を考えずにその場の欲望で動いていたりして、ボクは常にどこかで『もっとしっかりしろ』と感じながら見ていたような気がします。
もちろん小説や映画にそんな感情を抱いても仕方がないのですが、だってわざわざそういうように描いているのだから、もしもっとしっかりした人物として描かれていたらその物語自体が成立しなくなるでしょう。でもそれは立て続けに見た宇宙戦争でもより強く感じてしまって、とにかく勝手に行動したり叫び散らしたりするな、と。それは状況をより悪くするだけでしかないのだから、もしハリウッドスターになってなかったらこんな生活していただろうというリアルさをにじみ出していたトム・クルーズの言うことを、とりあえずは父親なんだし大人なんだから聞けと映画を見ている間中ずっと思い続けていました。
どうやらボクは、状況判断が出来なかったりいい大人なのに後先考えずに行動してしまって状況を悪くするだけの人たちを見ていると苛つくようです。たとえそれが映画であっても。
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