親切なクムジャさん

 親切なクムジャさんを見ました。
 クムジャさん、実は全然親切じゃないんです。いや、親切なんですけど、それは裏の目的があっての親切なのです。親切にしておいたらあとで協力してくれるだろうという裏。にしても、ものすごい計画性。『親切な』という邦題からはまったく想像しなかった展開で驚きの連続でした。
 作品としての焦点が主人公の復讐にあたっているため、復讐の対象のその異常な行為(殺害する子供たちをビデオに録画するという行為)を突きつけられてもその残忍さは今ひとつ全面に出てこず、それが異常で残忍であることはわかるのだけど、結果的にはこの映画における彼のキャラクタを定義するだけであって、身に迫ってくるリアル感が出てこなかった。物語そのものに現実味を感じられなかったのかなあ。
 自らの復讐のために周りの人々を巻き込んでいく手腕は尊敬に値すると思いました。w

親切なクムジャさん プレミアム・エディション
ジェネオン エンタテインメント (2006/03/24)
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