5月末で会社を退職しました。もう6月なので現在無職です。
最終日はいろいろと考えることがありました。今になってもまだ考え中な感じです。
会社に退職の意志を伝えたのち、その日が近づくにつれてボクが一番危惧していたのはもしかして送別会なるものが開催されはしないだろうかということだったのです。人付き合いがあまり得意ではないのと、いろいろな事情があって物理的に離れている東京本社のメンバーと仕事をしてきたので、大阪の他部署のメンバーとはほとんど面識がないというに等しかったからです。申し訳ないというしかないのですが、残念ながら彼らには興味が持てませんでした。興味が持てるような人たちならばきっと何かが変わっていたのかもしれません。
同僚や愛弟子が花をプレゼントしてくれたことはとても嬉しかったです。まさかそんなものがもらえるとは思ってもいなかったし、まさか彼らがボクがそんなものを欲しがっていると思っているとは思わなかったし、まさかボクがそんなものを受け取ると思ってもいませんでした。でも実際にいただくとうれしいものでした。荷物が嵩張るとか、すでに花をもらっていたのでプレゼントがかぶっているとか、文庫本のチョイスがよくわからないとか、ラストオーダー終わったけどもう一杯注文できないのかとか、その他にもいろいろ言ったけどあれは全部強がりです。
かれこれ5年近くこのブログを書いてきましたが、少なくとも嘘をついたことはないと思います。仮に1ヶ月前のボクが言ってることが信じられなかったりすることはあったとしても、少なくとも嘘を書こうとして書いたことはありません。もしやんごとなき事情があって書けないことがあれば、それに反するようなことを書くのではなくそもそもその話題に触れないか、あるいは触れそうで触れないようなギリギリのラインを渡ってきたように思います。
会社を辞めるに当たっては、もちろんそれなりに不満を抱えてはいました。ただそれは、ボクの独りよがりなのかもしれないと思ってあまり触れては来ませんでした。けして『不満などなにひとつもない円満退社です』とは書かなかったわけです。それでもひとつだけ書かせていただくなら、問題は本当に大切なものが何かと言うことを見抜けない体質にあったと思います。プログラムなんて場合によっては半時間で書けることだってあるし、それをすごいと言われたって何も感じることはありませんでした。それよりも実際の現場で本当に苦労して作り上げたものが妥当な評価すら受けられないことの方が問題だったと思います。ひとつだけ言うならそれに尽きます。
それでもまあもう辞めたわけだし、もう日付の変わった今日からはからっきしの無職の一個人です。朝から電車に乗る必要もないし、安定した収入源もありません。次の会社に通うために朝から電車に乗って安定した収入源を確保するまではこの宙ぶらりんな感覚は消えないのかも知れない。これがいつ消えることになるのかわからないけど、しばらくは消えなくていいやと思っています。
そういうわけで、ボクは再び無職となりました。