自分の居場所を求めて

 最近はようやく仕事も落ち着きました。今週は(そしてこれからも)毎日定時に帰ることにしてるのですが、それで思ったのは会社にいる時間が長くなると仕事に対する意欲が低下するということです。そして仕事に対する意欲が低下するともう1分でも早く会社を出てしまいたくなる。プログラムを書くという行為・追求するということへの興味は失っていないのだけど、そこにいたくないと思う場所で好奇心を維持するのはとても難しい。維持が難しいのだから到底貪欲になんてなれない。
 しかしまあ結局はどこへいっても同じことの繰り返しなのではないかと思う。働く環境を自分自身で構築できる環境を手に入れない限りはいつまで経っても解決されない問題なのだろう。今までも何度もそういうことは思ってきた(思わされてきた)はずなのにね。いつの間にか日常の中に溶け込んで薄まって見えなくなってしまっていたのだろうと思う。

 子供の頃のあるときからボクは居心地の悪い場所から去ることを得意としていた。たとえば親族で集まってどこか食事に出かけたりしたときでもひとりで先に帰ってしまうような子供だった。友達と遊んでいても途中から急速に興味を失っていくのをありありと感じることが出来た。それから長い月日を経てその場その場でどう振る舞うべきかということは見様見真似で身につけてはきたけど基本的な部分では子供の頃と何も変わっていないと思う。ただ大きく異なることは自分が取った行動がどのような結果をもたらすかということを少しは考えるようになったということだろう、と思う。
 仕事は好きではないし何のためにやっているかというと生活の糧を得るためにやっていると断言できる、というよりは生活の糧を得るためにやっていることをボクは仕事と呼びたい。そこに『仕方なく』という言葉をはさんでみた方がその文により親しみが持てそうなくらいだ。
 仕事に関してはより良い条件を求めてあちこち辿り歩いて今いる場所に今はいる。未来については正直いってわからない。自分がこのまま東京にいつまで居続けるつもりなのか、それさえもわからない。分かっていることはボクたち夫婦が満足して生きていける選択肢があればそれを得るための努力は惜しまないということだけです。なので取るに足りない現在にしがみついてる暇なんてないのです。

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