毎日何を食べているのか実は知らない

 最近は家にいる時間が長いので東京にいた頃よりもテレビを見る時間が長くなっています。そもそも東京のマンションにはテレビがないので見たい番組があれば携帯電話のワンセグ機能を使うしかなかったのです。そこまでして見ようとした番組は半年間で二桁もありませんでした。
 一番よく見るのはニュース番組なのですが、中国産冷凍餃子の皮に高濃度の農薬が付着していた事件がよく報道されています。我が家では冷凍食品を食べないので家に帰って冷凍庫を開けて確認したりすることはなかったのですが、思い返せば中学生の頃に母親が毎日持たせてくれたお弁当には冷凍食品がよく入っていました。しばらく前から食べるものには気をつけていて、野菜にしても肉にしても出来るだけ国産のものを買うようにしています。国産だったら絶対に大丈夫というわけではないですが、アメリカ産牛肉はもう二度と食べたくないし、中国産のうなぎも二度と食べません。今回の報道でボクははじめて知ることになったのですが、中国では野菜に付いた農薬を落とすための洗剤が売られていて、野菜をそれで一度洗ってから食べるそうです。妻が会社で同僚の中国人の方に聞いたところ、洗剤で洗ったりしばらく水につけておいたりしていたということなので、そうすることが一般的なんでしょうか。少なくとも日本に住んでいるボクはスーパーで買ってきた野菜を洗剤では洗いません。
 しかし今回のことで考えるようになったことは、自分で食べるものを自分で作らない限りは完全には安心することは出来ないなということでした。都市部で IT 系の職業についている状態ではどうしようもないことですが。

 ボクは大阪で生まれ育ったのですが、子供の頃ずっと近所に住んでいた祖父はボクが物心ついたときから畑で野菜や果物を作っていました。祖父がいつからそのような家庭菜園に目覚めたのか聞いたことはなかったけど、もしかしたら同じような想いで自分の家族が食べるものは自分で作りたいと考えたのかもしれません。あるいは定年後の暇つぶしだったのかも知れないけど、そのおかげで深夜にインスタントラーメンを作る段になっても葱に困ることはありませんでした。妻の実家は富山の南砺市というところなのですが、昔は田んぼを所有していたそうです。今は町内で共有するようになったそうですが、妻と同棲するようになってからはずっと米を送ってもらっています。田んぼの脇の畑でおばあちゃんが野菜を作ってもいます。
 ボクの祖父も妻の祖母も野菜を作るにあたって農薬を使っているのかどうかわかりませんが、使っているなら使っているでそのことを知っていれば食べるときにそれなりの対処が出来るというものなのかな。それにまあ自分が食べるものに高濃度の農薬をかけたりはしませんよね。農薬といえども程度の問題もあるんじゃないかなと思います。
 外食なんかしたらそれこそ料理に使われている食材がどこの国で作られたものなのか知りようもないわけですが、それは家で料理作ったってほとんど同じようなことかもしれないですね。ボクは今日の昼にパスタを作ったのですが、麺はイタリアからの輸入物だし、ソースは引き出しに残ってた絡めるだけでよいというジェノベーゼでした。麺の袋には原材料の欄に『デュラムセモリナ』と書いてあるだけだし、国内のメーカーのソースの原材料の欄には『松の実』とか『にんにく』とか『チーズパウダー』とか書いてあるけどどこで作られたものなのかは書いていない。
 そんな風に毎日自分が口にしているものがいったいどこの誰によってどのように作られているのかも知らないっていうのは無視することが出来ないよなあと思いつつも、今夜は飲みに行くのです。上海料理の店なので餃子を食べまくってやろうと思います。 ジェノベーゼ

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