雨の中を走りイヤパッドを失う

 そもそも先週の金曜日の夜にどのくらい夜更かしをしたのか思い出せないのだけど、とにかく土曜日は昼過ぎまで眠ってしまったのでその夜はなかなか寝付くことが出来なかった。何度か眠ろうという試みと挫折を繰り返し、本を読んだりしながら気がつけば窓の外が明るみはじめていたのでこのまま仮に眠ることが出来たとしてもまた次に目が覚めるのは太陽がとっくに中空を越えた頃になるんじゃないという恐れと、これまで一度も経験したことのないこんな朝早くに走りに出るという空想が次第に言い難い魅力を放ちはじめ、それから目を背けることが出来なかったボクはジョギングウェアに着替え、しかしきちんと準備運動をしてから走りに出かけました。
 マンションを出たところで遭遇した小雨にはとりあえず気を払わないことにして、始発電車のその次のその次くらいの電車に乗って多摩川沿いまで行き、ぱらぱらとちらついたりちらつかなかったりする小雨の中を走り始めました。雨はすぐに止むかそのまま同じくらいの強さで降り続ける程度だと高をくくっていたのだけど走っているうちにいつの間にかしっかりした雨足に成長していました。それでも走るのを辞めなかったボクは13キロの距離を1時間13分かけて走りました。雨足が弱ければもう少し走り続けることが出来たのかもしれないし、あるいは雨が体をクールダウンしてくれたからこそこれだけ走ることが出来たのかもしれない。いずれにせよ雨に濡れながら走り続けるという経験はなかなか興味深いものでした。雨足が強過ぎれば今度は走りにくいだろうし、もしかしたら日曜の早朝に多摩川河川敷に降り注いだ雨は走るのにちょうど良い雨足だったのかもしれません。ただ走り終えて駅に向かう途中でイヤフォンを耳から外したらイヤパッドが片一方はずれてそのままどこかにいってしまいました。雨で眼鏡も濡れて視界もはっきりとせず、全身をぐっしょりと濡らした走り終えた体で雨の降る道路に落ちたイヤパッドを見つけるのは単純に困難だったのです。10分くらい探してみたのですが見つかる気がしなかったのであきらめて帰路につきました。まあここのところずっと外れやすくなっていて電車の中でも何度か落としたことがあったのでいつかこういう日が来るという覚悟がボクの中で熟成されつつあったのかもしれません。自分のあずかり知らぬところで。
 SHURE トリプルフランジ・イヤパッドはアマゾンでは売り切れだったので楽天で見つけた店で購入しました。その店は大阪の日本橋に店舗があるみたいで変な気がしましたが。わざわざ東京に出てきてネットで地元大阪の店から送ってもらうなんて。

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