不動産屋と候補地視察、漫画喫茶でロシア文学

 先週に引き続き、この週末も不動産屋に行ってきました。前回行ったのとはまた別の不動産屋で、土曜日の昼から行ったのですが金曜の夜のお酒がまだ完全に抜けていなくて、眠くて仕方がありません。家を出て駅で電車を待っているとその不動産屋の担当の人から電話がかかってきて、急遽出かけることになったので別のものが応対するとのこと。新橋で少し迷ってから不動産屋に着くとお客さんが何組か座っていました。
 こっちの希望の条件はすでにメールでやりとりしていたので(担当は別の人だったわけだけど)条件に沿った物件の資料に片っ端から目を通していきました。結局、引っ越し時期がまだ少し先になりそうだったこともあって、この日は(も)実際に物件を見に行くことなく、2週間後の再訪と、引き続きの物件ピックアップをお願いして不動産屋をあとにしました。2時間くらい片っ端から資料に目を通したのですっかり疲れたボクは電話で妻にことの顛末を報告し、出来ることなら引っ越し先の候補地周辺を実際に歩いてみて雰囲気を感じてきて欲しいというリクエストには『今日か明日』と返事をして、とりあえず川崎に買い物へ行くことにしました。その候補地は川崎に向かう途中で電車を乗り換えれば行けるところなのですが、『今日か明日』と返事を曖昧にしていたのは途中でもしかしたらそっちへ行く気分になるかもしれないと思ったからでした。でも疲れていたからかそういう気分にはならず(候補地へは次の日に行くことにして)、直接川崎に行って腹ごしらえをしてから買い物しようとしたのだけど人が多く、とにかくレジに出来た行列の長さに辟易したボクは結局腹ごしらえしただけで川崎をあとにして家に帰りました。ユニクロでシャツを買いたかったのだけど、シャツ一枚で並ぶ行列ではないなと判断したのです。無印にもよさげなジャケットがあったなあ。でもこっちにも行列が出来ていたのでした。
 朝からとにかく眠かったので家についてヒーターを前にして床に横になっているうちにいつの間にか眠りに落ちていました。途中何度か気がついて、携帯電話のワンセグでブラッディ・マンデイの予約をしたりして、妻のメールにも返事を送ったりして、最終的に目が覚めると時計は7時過ぎを表示していました。一瞬夜の7時かと思ったけど日付が変わっていたので窓の方を見たら朝だということがわかりました(部屋の電気が付けっぱなしで外の明るさにすぐに気づけなかった)。一晩を床の上で寝てしまったおかげで肩や腕や背中が痛かったです。ヒーターのすぐ横で寝ていたので寒くなかったのがせめてもの救いでしたが……
 それでも床の上で凝り固まった体を浴槽にはったお湯の中でほぐし、昼から前日の約束通り引っ越し先の候補地の視察へと出かけました。途中の駅まで25分ほど歩いて、そこから電車に乗って10分くらい。はじめて降り立つ駅前はどこか懐かしい感じがします。休日の昼下がりはみんな地元の商店街ではなくて繁華街に出かけるのか、それともいつもこのように人通りが少ないのか。前を行くお祖父さんと孫の二人連れのあとを追う格好でボクは周囲の風景を携帯電話のカメラにおさめていました。駅からまっすぐ南西に延びる道を突き当たりで南東に曲がり、さらに曲がって河川敷に出ると少年野球のグラウンドが目に入りました。しばらく河川敷を歩いていると少年野球の監督が少年たちの名前を呼んでいるのが聞こえてきました。自分の名前が呼ばれると大きな声で返事をする少年の声を聞いていると、『ああ、ボクの息子にもこのようなときが来るのだな、そのとき息子はどんな声で返事するんだろう?』と空想したりしました。
 河川敷を離れてさっき降りた駅の隣の駅を目指しました。候補地はこの二つの駅の近くなのです。とても閑静な住宅街で、公園もあるし河川敷を散歩も出来るし、大きな道もなくとても良い環境だということを駅に向かいながら妻に電話で説明しました。
 電車に乗って帰ることにしたのですが、出かけるときから帰りに漫画喫茶に寄ろうと思っていたのです。BLOODY MONDAY が読みたかったのですが残念ながら棚には並んでいなくて(他の誰かが読んでるところ)、20世紀少年を読み直そうかと一瞬思ったけど面倒になったのでカバンに入れてたカラマーゾフの兄弟の第4巻を読んでました。久しぶりに漫画喫茶に入ったけど1時間280円って安いですよね。ドリンクもついていてこの値段なら、本が読みたくて喫茶店に入るよりずっと良いかもです。まあコーヒーが280円より安い喫茶店もありますが。
 夜はスタジオアリスの写真を携帯電話のカメラで撮って送ってもらったのを見て我が子の可愛さにどっぷりと浸っていました。あと、ひじきを作った。

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