先週末土曜日に東京は本郷で行われたイスラエルによるガザ攻撃に抗議する集会に参加してきました。
HOWSホールという(良い感じに)くたびれた感じのビルの一室に最終的には入りきらないくらいの人が集まりました(40〜50人くらいかな)。ボクは少し早めに着いたので最前列の一番右という喋る人の近くで表情を窺いながら話を聞くことが出来ました。岡真理さんの話にはボク自身気がついていなかったことに気がつかされる話がありました。岡さんが京都新聞に寄稿されたこちらの記事では、『知らなかった(から仕方ない)』といって自己を正当化する(あるいは、逃げ道を用意する)とき、では『知っていたら行動を起こしていたのですか?』という問いに自分はどう答えられるだろうかと考えさせられました。他にも日本のマスメディアがいかに偏った情報しか伝えていないかということもおっしゃられていました(テレビも新聞も読まないのですが、聞くところによるとひどいようです)。
年末までヨルダン川西岸にいたというジャーナリストの小田切拓さんは、主にマスメディアへの働きかけの話をされました。岡さんもおっしゃられていたのですが、新聞やテレビのニュース番組といったマスメディアのみを情報源とする人たちと、その日その場に集まったようなネットで積極的に情報を入手している人たちとの間で、今回のイスラエルによるガザ侵攻に対する考え方が大きく異なるとのことでした。マスコミでは『イスラム原理主義組織ハマースによるミサイル攻撃への反撃』として今回のイスラエルによるガザ侵攻が伝えられているそうですが、そもそもの問題の根源を考えない限りパレスチナ問題は解決しません。ガザは40年以上にわたってイスラエルに占領されているのです。そのことを多くの人が知るためにも間違った報道をただすための抗議をメディアに対して行ってみてはどうかという提案がありました。小田切さんはテレビのニュース番組に関わっていたこともあるそうで、どのニュース番組だと視聴者の意見が伝わりやすいかという話もされていました。NEWS23が『攻めどころ』だそうです。今夜にでも携帯電話のワンセグで見てみようと思います。
今回の岡さんの講演のテーマでもある『私たちに何ができるか』ということを自分に引きつけて考えてみると、たとえばこのような集会に参加してそこで話されたことや自分が考えたこと、あるいはそのような集会やデモが今度あります(ボクも参加する予定です)とかいうことをブログに書くことも自分に出来ることのひとつだと思います。またデモに参加したりしてきちんと抗議の声を上げることが必要なのだと思います。
日曜日にも東京では映画の上映と岡さんの講演があったのですが、土曜の夜から腰痛が出てきて日曜日は家でずっと寝ていました。今はイスラエル・ハマース双方とも停戦状態に入ったようですが、イスラエル軍はガザに残留しています。イスラエルが停戦宣言をしてそれを実行したところで何も褒められたことじゃないということを肝に銘じておかないといけません。イスラエルは昨年12月27日に攻撃を開始してからすでに1300人以上のパレスチナ人を殺したのです。ガザはイスラエルにより40年以上にわたって占領され続けています。占領されるものが占領するものに抵抗するのは当然のことではないですか? 占領されるものと占領するものとの圧倒的な軍事力の差や、占領されるものと占領するものとの圧倒的な死者数の差には目もくれないわけですか? そんなことはまったくフェアじゃない。
40年以上にわたり占領し続け、この二十数日間で1300人以上の人々を殺害した罪の責任は問われるべきです。イスラエル軍はガザから即時撤退し、イスラエルはガザの占領状態を即時解除するべきです。
土曜日の集会ではじめて聞いた、占領下のガザでのパレスチナの人々の生活はひどいものでした。そのような状態が一刻も早く解消されることを強く希望するとともに、かつて日本が他国を占領した歴史についても考えていかなければならないと思いました。