アンパンマンショーと買い物

 (先週の)日曜日は子供を連れてアンパンマンショーに行きました。たまたまその前の週のある朝の通勤途中に、駅に貼ってあった東急プラザのポスターにアンパンマンショーが開催されると書いてあったのを見付け、たまたまその前の週くらいに妻が図書館で借りてきたアンパンマンの絵本を子供が気に入っていたので(絵本を持ってやってきて読んでくれとせがむのだけど、途中で飽きてどっかへ行ってしまう)、無料だしこれは良いのではないかとすぐに妻に報告したら妻も同じ意見なのでした。
 ショーは午前と午後に1回ずつあったのですが、ボクたちは午前の回に行きました。午前の回は10時開場の11時開演で、9時半から整理券を配布するとのことだったので、9時半には着けるように家を出ました。慎重派のボクは遅くても整理券の配布開始時刻には着いていないと、もしかしたらすごい行列が出来ていて整理券にありつけないのではないかと思わないこともなかったし、妻はまあ大丈夫じゃないかと言っていたのですが、実際に9時半に着いてみるとすでに行列は出来ていて、ボクたちが手にした整理券番号は120番台でした。そもそも何人まで入れるのかもわからなかったし、整理券も1枚で5名まで入場できると受け取ったときに言われたので、どのくらいの行列だったら入場できないかも知れないと考える判断基準がそもそも存在しなかったわけですが、早く行けばまあ前の方に座れるだろうくらいに思ってました。
 東急プラザ自体が10時にならないと開かないので、9時半過ぎくらいに整理券をもらってから10時まですることもなかったので、子供をおぶってその辺をぶらぶらして時間をつぶしました。ようやく東急ストアが開いて、エレベータには人が殺到していたのでエスカレータでのんびり屋上まで上がってみると、整理券番号順に入場が始まっていました。120番台だったのでまだまだだと脇のUFOキャッチャーを見ながら『これは取れそう』とか『あれは取れそうに見えるけど実は取れない』とか『それは絶対に取れない』とか言いながら順番を待っていたのですが、屋上で日差しを遮るものがないからか、しばらく日なたにいると暑い暑い。整理券の順番が来て中に入ると、柵で囲まれた会場にはただブルーシートが敷かれているだけで、端っこの方に座ってはみたものの開演までの1時間弱の間、定期的にまわってくる観覧車の影の他は陽光を遮るもののないデパート屋上で野ざらし状態でした。帽子を持ってくるのを忘れたので子供が影に入るようにして、子供は比較的おとなしくしていました。開演までに何度かステージ上には”お姉さん”が登場して子供たちの期待を高めたり、子供たちに話しかける振りをしていながら実際には親に注意を与えたり、まだ開演まで何十分もあるのに『まもなく』とか言ったりしていたのですが、自分ことを”お姉さん”と呼んでいたことに比べれば他のことはほとんど気にはなりませんでした :p
 いよいよ開演してアンパンマンたち(ジャムおじさん、メロンパンナ、クリームパンダ、ばいきんまん、ドキンちゃん)が登場するとまわりの子供たちは一緒に歌を歌ったりしています。うちの子はまだそこまで出来ないので、ステージの方を指さして『ほら、アンパンマンやで』と言わないと気がつかない様子でした。まあしばらくはじっと見ていたのだけど、途中から飽きてきたのかボクと妻の間を行ったり来たりして、ステージの方はときどき見るくらいになったのですが、親は(ボクも妻も)わりと一生懸命にステージを見ていました。こういう子供向けのショーに来たのは(覚えてる限りでは)はじめてだったけど、なかなか面白いものですね。アンパンマンがさすが主人公だけあって、他のキャラたちとは体のキレが違っていました。動くところは力強く、そして止まるところではピタッ! って感じでした。エンディングではボクたちの後ろに座っていた女の子がその訳は分からないけれど涙を流しながらアンパンマンに手を振っていて大変微笑ましかったです。最後に前の列から順番にアンパンマンとドキンちゃんとばいきんまんとの握手会となりました。自分の子供がステージの上で握手する様子をステージの下から写真におさめている他所の親を見ながら『邪魔やなあ、まわり見えてへんのか』と憤りながらも、自分のとこの番になるとまわりを顧みずその瞬間をおさめることにだけ集中することが出来ました。それでも一番邪魔だったのは、子供と一緒にステージに上がってアンパンマンたちと握手するのをのぞき込むためにカメラの前に立ちはだかる妻だったりしたのですが。。
 整理券と一緒にもらったUFOキャッチャーの1回プレイ券で1回だけプレイして(何も取れず)、これはやっぱりデパート側としては1回目は無料でプレイさせといて、取れそうで取れなくて2回目からは実費でプレイしてもらいたいんだろうなあと重いながら屋上を後にしました。蒲田から川崎に移動して、ラゾーナで昼食と買い物。麻婆豆腐の店で担々麺とビールを買ったらクレジットカードの金額を間違われてキャンセル処理に時間がかかりました。ビールの泡が萎んだけれど、担々麺は山椒がきいていておいしくて、もちろんビールもおいしかったです。これからの季節に向けて、アカチャンホンポで寝相の悪い子供にスリーパーを買ったり、ビックカメラでガスファンヒーターとテレビを見たり、百円ショップでおもちゃを買ったり、ホームセンターで台所用品を買ったり、ユニクロで妻と子供の服を買ったりしました。途中でけっこう子供がぐずって抱いていたり、しばらく抱いていたら歩きたがってまたぐずったりで大変でした。歩きたがったら降ろせばいいようなものですが、勝手に歩いてどっかに行ってしまうのでそれはそれで大変です。とくに人が多いところだと邪魔になるし。なので通路の隅っこで子供を歩かせていたら『すみません』と声をかけられたので振り向くと赤ちゃんを抱いた若い夫婦がいて、奥さんの方がコイン式のベビーカーをさして『それどこにあるの?』って聞いてきました。どこにあるのって、とあまりに親しげに聞かれたので知ってる人やっけと一瞬考えたのですが知らない人だったので丁寧に場所を告げると、旦那さんの方が『ありがとうございます』と丁寧に答えてくれました。なかなか馴れ馴れしい奥さんです。

 このように朝から一日中出かけて、すっかりくたくたになって帰ってきたらまたすぐに子供をお風呂に入れないといけなかったのですが、子供の楽しそうな顔を見るのはボクも嬉しいので、確かに体はしんどいけれど、もっともっと子供といろんなところに行きたいと思うのでした。

comments powered by Disqus