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September 2010 Archive

仕事が嫌い 仕事が嫌い

 会社での立場も変わったし、そのおかげで仕事に対する考え方も幾らか変わってきた。それが良いことだったかどうかと問われると、良いことだったと答える。子供と過ごす時間が少なくなったことは良くなかったことだし、妻との会話が減ったことも良くなかったことだけど、平日の時間のなさをなんとか週末に取り戻すことは今のところ出来ているとボクは思っている。家族がどう思っているかは怖くてまだ聞けていない。
 会社に対してただ不満を抱えていれば良いだけの状況とは大きな違いがある。実際、1年前くらいまでは会社に対してただ不満を抱えていれば良いだけの状況だった。そしてその不満を定期的には伝えてはいたのだけど、あくまでそれを改善するのは会社側の責任だと考えていた。もちろん今でも会社側の責任としてやってもらわないといけない種類のことはあるけれど、そのうちの幾らかは自分たちの手で改善していかなければならないものだと今では思っている。それには、自分たちが主体的に動かなければ誰もやってくれないというアイロニカルな理由もあるのだけど、たまたまボクは会社からある程度のポジションを与えられそのような業務改善を行って良いのだというふうに思いもしたから、周りの意見も聞きながら自分が働きやすいと思う環境をなんとか作り上げたいと思って行動している。
 でも、結局はもしすべてを自分の思い通りにしたかったら自分ひとりでやるしかないなあとしょっちゅう思っている。そんなことは当たり前で、人はみんなひとりひとりが違った考え方をするし、中にはコミュニケーションが取りにくいなあと思う人もいる。取っ付きにくそうで実は話してみるとしっかり話が通じるという人もいるし、やたらと気さくに話しかけてくる割には結局はどういう結論に至ったんだっけと毎回思わされる人もいる。自分だって人にどう思われているかわからない。でもまあ、仕事における大半の問題は物事が曖昧なままになって中断している状態だと思っているので、相手がどういう人間であれとにかく物事を前進させていくことが求められているのだなあと感じている。そしてなかなかそういう能力を持っている人が実はいない。遠慮しているのか自信がないのかプライドが高いのかなんなのかわからないけど、物事の問題点を解決して前に進めていくことが出来る人が少ないのは、自分のところにそのような問題がどんどん集まってくるという意味において大変困る。ただ遠慮するのは意味がないし、自信がないのはもしかしたら間違ったことを言ってしまうかもということの現れだから知識を得るなり努力するしかない。プライドが高くて良いことなんてないと思うので生き方を見直した方が良いと思う。とにかく自分なりに改善策を提示して、知識がなければ知識がある人に聞けばいい。とにかく先頭に立ってチームメンバーの良いところを引き出しながら前へ進んでいくという能力が求められているのだと思う。
 考えないといけないことの種類と量が圧倒的に増えたものの時間はこれまで通りの速度で流れるので、ただ単に時間をかけるわけにはいかないからなんとか効率よくさばく方法を模索する日々なのです。分かったようなことを言う人はどこにでもいるけど、実際に経験してみないとわからないことが多々あるということ、特に分かったようなことを言うような想像力の欠如した人間には特にそうであるということがよくわかった、ということがわかってるのかな。
 仕事するのが嫌いだから、効率よく仕事が進められるような仕組みを作れるように努力しているところです。毎日早く帰るために。

ブログを書いた ブログを書いた

 久しぶりにブログを書いた。長年続けてきたこのブログを辞めるつもりはまったくないし、いつも頭の片隅に『最近書いていないな』という思いがあって、でもいざ書き始めようとするとうまく言葉で表現できなかったり、うまく表現できたとしても差し障りがあったり、そもそも心が荒んでいて誰かを罵倒しそうになったりと、それなら書かない方が良いんじゃないか、無理して書くこともないんじゃないかと軽い気持ちでいました。
 それは今でも変わりません。このブログ自体が、自分のペースで書きたいときに書きたいことを書く、ということをモットーに取り組んでおりましたので、もう1ヶ月以上書いてないから何が何でも書かないといけない、というような思いにはならないわけです。
 しかしまあ、約1ヶ月ぶりに書きました。久しぶりに書いてみて思ったのは、やはり自分のブログがあって良かったなあということでした。自分が好きなときに好きなことを書けて、またそれを読んでくれる人が何人かはいる、ということの心地よさ。自分の言葉、自分の文章がその輪郭にすっぽりと嵌る容れ物のような。
 あちこちでごちょごちょ書いたりしていたし、中にはブログというよりは創作に近い物もあるのでそれはそれで続けていきたいと思うけど、ここはもっと気兼ねなく生活の有り様を書いてたところだったなあと思ったりしました。

阿部和重の『ピストルズ』を読みました 阿部和重の『ピストルズ』を読みました

 阿部和重のピストルズを読了しました。とてもおもしろかった。
 彼の小説はひとくせもふたくせもあって、そのくせのありかたが大変にボク好みでもあるのですが、この小説も実にそのような作品でした。他の作品への言及、自作品の援用、本気とも冗談ともつかないくらいに気合いの入った語り。そんなことあるもんかいなと最初は思ってしまうようなことでも、延々と数百ページも読んでいれば世界の中にしっかりと居場所を見付けられるものです。そのためには信憑性のある語りが必要で、実に延々とそれを見事に行った挙げ句の果てに、なんとも取って付けたようなひっくり返しによる裏切りがあり、自分が長い時間をかけて読んできたものはいったい何だったんだろうと放り出されてしまう、もしくは再度確認するためにまた一から読み直さなくてはならないという衝動に駆られてしまうような有様です。
 きっとそれも作者にとっては織り込み済みのことなのでしょう。結果を提示、もしくはほのめかせておいて、しかし原因を最後の最後まで語らない、そこへ至る何百ページもの間、読者を飽きさせることなくむしろ結末へと急がせる語りは見事だったと思います。
 しかしまあ、良くもこんな小説を書いたものだなあと思いますね。菖蒲あおばの語りがぶれないのは見事でした。
 ピストルズの次は、年末に向けてノルウェイの森を再読し始めました。

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