Vフォー・ヴェンデッタという映画を映画館で見たときは冗談じゃなくホントに感動した。そのときの興奮についてはこちらのエントリーに書いたので割愛するとして、最近出たばかりのDVDをアマゾンで購入しました。何の迷いもなく平日の午後に購入したら次の日家に帰ったら届いていたのですが、とにかく見る時間がない。特別版を選んだので特典映像とかが入ったディスクが付いていたのですがそれすれ見られていない。まったく……と思っていたら、今週末東京出張だと思っていたのがどうもなくなりそうなので、3連休のうち2日を彼女と東京観光でもしようと思っていた時間を使って見ることが出来そうです。
買ったまま見ていないDVDや買ったまま聞いていないCDや人に借りたまま見ていないDVDが数枚あって、宅配のレンタルで借りたDVDも数週間放置されていたりと散々な状況ではありますが、まあなんとかやりくりしていくしかないですね。と書いている今日もすでに11時過ぎまで会社にいました。んー、平日は諦めるしかないかと思っているので別にいいのだけどね。
会社の隣の席の同僚のnaeさんが村上春樹の世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドを好きなところだけ読んでいるらしくてボクはうらやましがっているのですが(じゃあ読めばいいじゃないかといわれればそれまでなのですが)、ボクがレストランでドカ食いするシーンが好きだと言ったら『マニアだ』というお褒めの言葉を賜りました。毎晩、読んでいてビールが飲みたくなると言っていたけど、実際に飲んでるんじゃないかとボクは推測しています。
村上 春樹
新潮社 (1988/10)
売り上げランキング: 2,399
村上 春樹
新潮社 (1988/10)
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初恋を見てきました。
ある日突然、『懇親会費で映画のチケットを購入した』と会社から一方的に告げられ、それからしばらくして手元に実際のチケットが届けられたという経緯があったのですが、映画はとても良い出来で、こんなに良い映画のチケットを黙って、しかも市場価格より安く取っておいてくれるなんて、なんて良い会社なんだろうと思いました。
宮崎あおいという女優が出演する映画を始めてみました。とても演技の質の高い、頭の良い女優だという印象を受けました。また映画の時代設定(1970年前後)もなぜかボクには染みてくるものがあったのです。その時代を生きて経験したわけでもないのに。一度も手にしたことのないすでに失われた時代の空気とその中にいる人たち、かわいいけれど芯の強い少女、いつも本ばかり読んでいて無口ではあるが仲間思いの青年、不器用に権力に対峙することしかできない青年たち、さまざまな目的を持つ、あるいは見つけた人間がそこにはいて、1人ボクはそこから疎外されているような気がして寂しい気持ちにもなりました。
3億円事件の実行犯が女子高生だったという奇抜な発想がどこから来たのかは知らないけど、時代の雰囲気はすごく良かったし、少女と青年のキャラクター設定も魅力あるものとなっていたと思います。
ただいろんな場面でタイミング良く降り出す雨はいかがなものだろうか。まあ映画だから仕方ないか。
先月半ばくらいから、仕事にかまけてブログを書いていなかったのを省みて何でもいいから毎日書こう、これまでもそうやってきたじゃないかと思って書いていたのですが、6月になって初っぱなから書かない日を作ってしまいました。
6月になって初っぱなから書かない日を作ってしまいましたといえば、相変わらず仕事は忙しいのですが、先日、仕事帰りにとあるお好み焼き屋に行ってきました。その店はボクが通っていた高校の近くにあったのですが、当時はもちろんのこと実際に行くまでその存在すら知らず、なぜその店に行くことになったかと言うと、本社のN君が昔バイトをしていておいしいという話を仕事中常時連絡を取り合うために立ち上げているskypeで聞いたからなのです。彼は大阪出身で風月よりもおいしいというから仕事帰りに彼女と行ってみたのでした。たしかにおいしかったのですが、先週末にオモニに行ってきたこともあってか、やはりオモニの方がおいしかったなあと思ってしまうのでした。お好み焼きはおいしかったら毎日食べても平気なのです。お好み焼き頻度が高くないかと指摘される旨もあるようなのですが、おいしいお好み焼きとビールの組み合わせに勝る食事はこの世の中にないのです。
ところで、ネットを彷徨いていて新刊を見つけたアベカズのプラスティック・ソウルをアマゾンで注文しました。なんだか昔のものらしいけど、届いたら読んでみようと思います。最近はほとんど小説を読んでいないので、読む時間がないのか、それとも読書に時間を割かせるだけの魅力ある小説にボクが取り組んでいないのかわからないけど、時間がないのは確かですね。
時間がないといえば、いくつか書こうとしてるものを保留しています。先週見てきたジャームッシュのブロークン・フラワーズのこととか、家でDVDで見たウディ・アレンのさよなら、さよならハリウッドのこととか、ホントは少しあれこれ思いを巡らせてみて少し書いてみたいのです。
今週は月曜日はたしかどこかの店で昼ごはんを食べたと思うのですが、あとはもうずっとパン屋でパンを買ってきて会社の自分の席で食べていました。実は朝も会社の行きしなに同じパン屋で朝ご飯を買っているという、朝昼ともに同じパン屋でパンを買って食べるという日々が続いています。おまけにボケーッとパンを見つめているところを同僚に目撃されたり。
週末はリフレッシュしないと。
日活 (2005/11/11)
売り上げランキング: 765
日曜日は昼から梅田で映画を見て彼女の買い物に付き合う予定だったので、昼前になんとか置きだしてシャワーして1時くらいには家をあとにしました。梅田についてまずぴあで映画のチケットを購入してから(それにしても映画料金は高すぎる。映画館で正規の料金を支払うなんて馬鹿げてる!)カッパ横町のインド料理屋でカレーを食べました。彼女がこの店が好きでこれまで何度か足を運んでいるのですが、いつもいた中国人らしき店員の女性がいなくて、そのかわりに胸に『研修中』の札を下げた女の子が数人いて案の定出来が悪く、ボクたちのテーブルにはカレーだけを先に運んできてナンとライスはしばらくあとで、隣のテーブルにはナンとライスだけを先に運んできてカレーはかなりあとで、どうしてボクたちのテーブルにナンとライスが来るのが遅れたかというと、特に出来の悪かった1人がボクたちの分のナンとライスを運ぶ途中に店にかかってきた電話にそのまま出てしばらくしゃべっていたからです。接客の悪い店からは足が遠のいてしまうなあと残念な気分になりました。
映画館に移動する途中で競馬ファンの人混みに遭遇。場外馬券場があるからなのですが、交差点のキャパシティを明らかに越えています。ブロークン・フラワーズという映画を見てきたのですが、世の中の人々がみんなダ・ヴィンチ・コードを見に行ってるからかどうか、満席なんじゃないかどうかという心配はまったく不要でした。ジム・ジャームッシュの映画で、ジャームッシュの映画では何と言ってもボクはデッドマンが好きです。映画についてはまた別途書くつもり。
映画のあとは彼女の買い物に付き合いました。折りたたみ傘を探して良いものが見つからず、彼女の足に合う靴は見つかったので購入。用事がすべて済んだのでお茶飲んで帰ってきました。夜は近所のスーパーに買い物に行って冷しゃぶとおからの煮付けと冷や奴を作って食べました。ヘルシー。サッポロの雫という発泡酒を買って飲んでみたのですがすっきりして飲みやすかった。かといって味が薄いというのでもなく、これはちょっと良いかも知れません。そのあとでお風呂に入って(ゲルマニウムの入浴剤を入れて)たっぷり汗をかきました。
土曜日は昼までたっぷり寝ることが出来ました。前の夜に宅配会社に再配達を依頼していたBSD Hacksを受け取りました。会社ではLinuxだけど自分で借りてる専用サーバはFreeBSDなのでいろいろとカスタマイズしてまわりたいと思います。今も最初の10ページ分くらいのハックを施してみてシェルが便利になりました。
夕方に家を出てオモニへ。鶴橋から歩いて10分くらいのところにあるコリアン・タウンの近くにあるお好み焼き屋で、以前に一度友達に連れて行ってもらったのを彼女に話したら行きたいと前からずっと言っていたのがようやく実現したというところです。鶴橋の商店街を抜けてしばらく歩いて店に着くと店頭に2人連れの客が並んでました。ボクたちも待つことにして、店を覗いてオモニにメニューをもらって何を食べようかと思案していると雨がポツポツと降ってきた。メニューとボクたちの注文を紙に書いて彼女に渡してもらうと、ボクたちが席に通されたときにはすでに鉄板の上には一品目が到着していました。以前連れて行ってもらったときと同じ一番奥の座敷のテーブル。白菜キムチ、キムチとてっちゃんの炒め物、ユミちゃん焼きそば(厚揚げとコンニャクとすじ肉が入ってる)、キムチポッカお好み焼きとビールを堪能しました。店の中もその周囲もとても静かで、土曜日の昼に小学校から帰ってきて家で昼ごはんを食べているような、そんな雰囲気のある店です。もし家の近所にあったら毎週のように通っていることでしょう。お好み焼きも焼きそばもホントに美味しい。最高です。
鶴橋から近鉄電車に乗って難波に移動。鶴橋といえば通っていた高校は鶴橋だったし、大学にも日本橋から地下鉄に乗り換えたり、就職して最初の1年は難波経由で通っていたし、今住んでいるところに引っ越すまでずっと利用していた路線なので久しぶりに利用しました。難波ではボクも彼女もシャツを買って帰ってきました。夜にDVDでさよなら、さよならハリウッドを見ました。
ドルー ラヴィーン Dru Lavigne 林 秀幸 桃井 康成
オライリージャパン (2005/03)
売り上げランキング: 29,962
日活 (2005/11/11)
売り上げランキング: 765
気がつけばもう5月。先週は週の半ばから東京の本社からプログラマーのKさんが来阪されてプログラムを伝授していただいたり大阪の笑いを伝授したりして忙しかったので(それに毎日晩ごはん食べに行ってたから)なかなか書く時間がありませんでした。ネタ的にはいろいろあったのですが、まあプログラマとデザイナー相手に卓球をしてボクが一番強かったというにとどめておきます。平日は仕事→昼ごはん→仕事→休憩→仕事→飲み(もしくは卓球)→帰宅、という感じでした。
金曜日の夜に卓球をして帰ってきたら彼女がまだ近所のファミレスにいる(勉強している)というのでボクも向かって、ビール飲んで帰ってきました。平日の睡眠時間が普段より少なめだったので土曜日はたっぷり眠って、夕方に近所の夜ごはんを食べに行ってスタバで新登場のバナナモカフラペチーノを飲んで(彼女は抹茶ラテ)帰ってきました。夜はDVDで4人の食卓を見た。出口のない洞穴に閉じこめられたみたいで居心地が悪かった。救いがないのだけど、役者としてはトライのしがいのある役柄なんだろうか。メイキング映像を見ていると役者ってすごいと思わされました。
日曜日は昼から出かけてモスで昼食、新登場のエビカツバーガー2種を彼女と味見したのですが、期間限定の方の春雨の入った中華風の方がいまいちでした。岩盤浴でたっぷり汗をかいてから少し散歩して、堂島のジュンク堂へ。ボクはV フォー・ヴェンデッタとWeb2.0への道を、彼女はチョコレート工場の秘密を買いました。期間限定でトランプくじというのをもらったのですが、後日ネット上で当選者の発表があるそうです。他にも失踪者―カフカ・コレクションにすごく惹かれましたがちょうど自負と偏見を読み始めたところなので購入は控えました。お腹がすいてきたので梅田でラーメンを食べて帰ってきました。
夜は近所のスーパーに買い物に行ったのですが、ゴールデンウィークに富山の彼女の実家に帰るのであまり買い込む必要もない(買い込んではいけない)ことに思い至ったので控えめにして帰りました。水曜日の昼から高速バスで富山に旅立ちます。
アミューズソフトエンタテインメント (2004/11/26)
売り上げランキング: 2,383
アラン・ムーア デヴィット・ロイド
小学館プロダクション (2006/04/21)
ロアルド ダール Roald Dahl Quentin Blake クウェンティン ブレイク
講談社インターナショナル (2005/06)
売り上げランキング: 1,242
フランツ カフカ Franz Kafka 池内 紀
白水社 (2006/04)
J. オースティン Jane Austen 中野 好夫
新潮社 (1997/08)
売り上げランキング: 5,403
Vフォー・ヴェンデッタを見てきました。
スバラシイ映画でした。抑圧的な管理社会と化した近未来のイギリスで民衆の自由を勝ち取るために戦う主人公とヒロイン。それぞれにそれぞれの事情があって、抑圧的な政府に立ち向かう理由がそれぞれにきちんとある。政府に立ち向かうことを民衆に呼びかけるのも、1年間の猶予を設けてそれぞれの判断にゆだねている。もちろん、主人公は民衆の心をつかむ術を駆使するわけではありますが、けしてそれは強制ではないし、革命には血が伴ってもいます。
それでもボクはこの映画に感動しました。この映画の世界観は極端だしそのまま今のこの日本に持ってきて、さあ明日から政府の建造物を爆破しましょうとはもちろん思わないけど、このような抑圧的な構造は確実に存在しているし、目に付きにくい形で存在しているだけ余計にたちが悪いように思えます。あるいは、ボク自身が世の中に対して穿ったものの見方をしているのかもしれません。
いずれにせよ、この多少(かなり)非現実的な映画にボクはえらく感動してしまいました。民衆を抑圧する政府が倒れていくさまは見ていて爽快だったし、主人公にもヒロインにもそれぞれ個人的な動機があったのもよかった。個人的な動機がなかったら彼らの行動は実際のものより嘘くさく感じられたかもしれません。もっとも、すべてがVによって操作されていもするのですが。
革命万歳
親切なクムジャさんを見ました。
クムジャさん、実は全然親切じゃないんです。いや、親切なんですけど、それは裏の目的があっての親切なのです。親切にしておいたらあとで協力してくれるだろうという裏。にしても、ものすごい計画性。『親切な』という邦題からはまったく想像しなかった展開で驚きの連続でした。
作品としての焦点が主人公の復讐にあたっているため、復讐の対象のその異常な行為(殺害する子供たちをビデオに録画するという行為)を突きつけられてもその残忍さは今ひとつ全面に出てこず、それが異常で残忍であることはわかるのだけど、結果的にはこの映画における彼のキャラクタを定義するだけであって、身に迫ってくるリアル感が出てこなかった。物語そのものに現実味を感じられなかったのかなあ。
自らの復讐のために周りの人々を巻き込んでいく手腕は尊敬に値すると思いました。w
ジェネオン エンタテインメント (2006/03/24)
スカーレットレターを見ました。
どういう映画か知らなかったのですが、見る前から唯一知っていたことは、この映画に出ている女優がこの映画で演じた役がきっかけで自殺をしたと言われている、ということでした。DVDの再生をはじめると、映画がはじまる前にそのことについての一文が表示されていました。
物語は終盤になって登場人物のそれまで描かれていた関係性に新たな光が当てられ、結末はどうにも後味の悪いものなのですが、そこに至るまでの主人公らの行動がどうにも稚拙であったりあまりにも後先を考えずにその場の欲望で動いていたりして、ボクは常にどこかで『もっとしっかりしろ』と感じながら見ていたような気がします。
もちろん小説や映画にそんな感情を抱いても仕方がないのですが、だってわざわざそういうように描いているのだから、もしもっとしっかりした人物として描かれていたらその物語自体が成立しなくなるでしょう。でもそれは立て続けに見た宇宙戦争でもより強く感じてしまって、とにかく勝手に行動したり叫び散らしたりするな、と。それは状況をより悪くするだけでしかないのだから、もしハリウッドスターになってなかったらこんな生活していただろうというリアルさをにじみ出していたトム・クルーズの言うことを、とりあえずは父親なんだし大人なんだから聞けと映画を見ている間中ずっと思い続けていました。
どうやらボクは、状況判断が出来なかったりいい大人なのに後先考えずに行動してしまって状況を悪くするだけの人たちを見ていると苛つくようです。たとえそれが映画であっても。
アミューズソフトエンタテインメント (2005/10/28)
売り上げランキング: 593
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2005/11/09)
売り上げランキング: 5
金曜日は早くもなく遅くもない時間に会社を出て、家に帰ってメールサーバの設定などをいじっているうちに彼女が会社の部署の飲み会から帰ってきたので、約束通りカラオケに行きました。その前に少しだけ、彼女の妹の就職について電話で話をしてたのですが、東京に行ってから(引っ越してから)探すという無謀なことはとりあえずしないということに落ち着きそうです。見つかってから引っ越せば良いわけですしね。
カラオケはちょうど1ヶ月ぶりだったみたいです。彼女曰く。朝の4時近くまで遊んでボクは昼過ぎまで寝てました。彼女は昼から英会話教室、帰ってきてから美容室にパーマのやり直しに行ってきました。先週あてたパーマが弱かったようです。それからスーパーで買い物をして、約束通り、バレンタインデーのお返しにチーズケーキを作りました。久しぶりに作ったのですが、昔はもっとうまく出来てたような気がしないこともない。いずれはオーブンで焼くタイプのケーキにもチャレンジしてみたいとは思いますが、今回は基本的に混ぜて冷やすだけでよいレアチーズケーキを作りました。カスタードクリームを作るのだけは鍋で加熱したのですが。バナナカスタードクリームレアチーズケーキ、なかなか好評でした。夜にスカーレットレターと宇宙戦争を2本立てで見ました。
日曜日も昼過ぎまでたっぷり寝てしまって、家を出たのは夕方くらいでした。彼女の誕生日プレゼントを買いに梅田に。誕生日までにはまだ1週間あるのですが、まあ細かいことにはこだわらないでおこう。お目当てのコートをプレゼントして、タワーレコードでぶらぶらしてから韓国料理を食べに行ったのですが、以前に何度か入ったことのあるその店がどうも雰囲気が変わっていて、たとえば店の前に旗を立てて『食べ放題』とか書いてあるのです。えらい安っぽくなったなあと思っていたら、30分くらい待たされてから席についてメニューを見てみると、店自体がどうやら変わっていたようでした。同じ韓国料理だから気づきにくかったのだけど、帰りしなに表の看板を見たら全然違う名前になっていました。料理の方はというと、可もなく不可もなく。キムチ鍋を注文して辛さを選べたので彼女が4辛(1〜5)を選ぶと、それはもう真っ赤っかな鍋に仕上がりました。とても辛くて汗だくになって食べました。家に帰ってきてゲルマニウムの入った入浴剤を使ったらまた汗だくになって、体の中から悪いものが出尽くしたような気がした日曜の夜でした。
アミューズソフトエンタテインメント (2005/10/28)
売り上げランキング: 593
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2005/11/09)
売り上げランキング: 5
サーバも新しくしたしプログラムもかじりつつあるのでいろいろやりたいことはあるのですが、時間がない!
土曜日も終電で帰ったくらい仕事が忙しいのですが、日曜日はいっさい仕事しないことにしました。それでもなぜかスゴく眠くて昼まで寝てごはん食べてまた寝てしまった。夕方になってようやく出かけて梅田でシリアナを見てきました。眠かったので目を開けているのが大変で、話もどうやらわかりにくいようで細部が頭の中に入ってこない感じだったのですが、それは眠気のせいなのか映画の出来のせいなのか。たぶん頭がすっきりさえているときにみてもあまり面白くなかったと思うのは、政治と経済の闇の部分にまつわる陰謀とかの描き方が通り一辺倒で深みがなかったからだと思います。この映画でなぜジョージ・クルーニーがアカデミー助演男優賞を取ったのか理解できません。もっとも、その理解できなさがアカデミー賞をアカデミー賞たらしめているのかもわかりませんが。
映画の前に(上映時間ちょうどに映画館に着いたら残席2で最前列だったので次の回を見ることにした)紀伊國屋で本を買いました。 Google Maps API徹底活用、週末にハックしてみたいと思います。それから担々麺の店で夜ごはんを食べたのですが、はじめて青島ビールの黒ビールを飲みました。ボクは汁なし担々麺というのを頼みました。好みで黒酢やライチ酢などの調味料をかけて混ぜて食べるのですが、野菜がたくさん入っていて美味しかったです。食後の口直しにライチが付いてきました。
深夜を過ぎて月曜日になったので少しだけ仕事の準備をしてから寝ました。
米田 聡
ソフトバンク クリエイティブ (2005/12/21)
オリバー・ツイストを見ました。
ディケンズの小説は長いのと短いのをひとつずつ読んだことがあるくらいですが、この映画の原作は読んだことがありません。他に面白そうな映画もなかったので(有頂天ホテルにはあまり惹かれません……がどのみち終日満席でしたが)。フライト・プランはオチが知りたいだけだし。
オリバー・ツイストはトム・ソーヤの冒険やハックルベリー・フィンの冒険に通じるところのある少年の冒険を描いた物語です。無知や貧しさといった社会の下層から知識や豊かさに囲まれた世界へオリバーが向かい入れられたのは彼の持つ素直さや優しさや愁いに満ちた表情にあったわけですが、ほとんど運だけであそこまで行ったという印象も受けます。
もっとも、映画では触れられていない部分がどうやらたくさんあるようです。オリバーの出生の秘密なんていうその字面だけでおどろおどろしさを感じてしまうような重大な要素も映画ではまったく取り上げられていませんでした。そのようにして2時間程度にまとめられた映画はまあ悪くはないのですが、原作に当たらないといけないと思っています。
少し前になるのですが、クイズ・ショウを見ました。
1950年代のアメリカ、クイズ番組に熱狂する人々。庶民のヒーローとして大金を獲得するクイズ回答者、しかしそれはスポンサーの力によって作り上げられた偶像だったのです。テレビ番組のスポンサーにとっては視聴率だけが優先されるべきことであって、その内容がどんなものであっても結果さえ出ればそれで良かったのです。
この映画には、そのようなテレビ業界もしくはマスメディア-マスコマーシャルというものの持つパワーの悪しき側面を糾弾しつつ取り上げているところがあります。しかしそれはより隠密かつ周到な形で現在でも行われているわけです。そして我々が気がつける部分と気がつけない部分があって、気がつけない部分に視聴者である我々はより敏感になる必要があるわけです。なぜ敏感であらなければならないか。メディアが一方的に伝えてくる情報を鵜呑みにしてしまわないためです。
古き良き時代のアメリカにあって、そのような巨大メディアと巨大資本の持つ悪しきパワーを糾弾するかのようなこの映画も今の時代にあってはいささかナイーブに見えてしまいます。しかしそのような時代にあって、巨大な権力による金や名声に翻弄されてしまう一個人を描いた映画としては良くできていると思いました。
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2006/01/25)
天国の口、終りの楽園。を見ました。
美形のベルナル(ガエル・ガルシア・ベルナル)が出ていると云うこと以外はほとんど何も知らずに見始めたのですが、冒頭からいきなりのセックスシーンに苦笑しました。
存在するのかどうか疑わしいビーチへ旅立つことはまた、自らの死期を悟った彼女の死に場所を探し求める旅でもあったのです。死ぬほど美しいビーチを見つけそこに残ることを決意した彼女と、こちらへ戻ってきた彼ら2人。しかし一度向こう側(死)に触れた彼らはもはや元の自分たちではないし、それまでの2人の関係が消えてしまったのは彼らが一度死んでしまったと云うことを物語っているように思えてならない。つまり、一見、若さやセックスにあふれた生気あふれるこの映画は実はまったくもって死についての物語であり、一度そのことに思い至ると驚くほどにすべてががらっと異なった様相を伴って見えてくるのです。
ビーチ(死者の国)へ向かう途中、これもまた印象的なのですが田舎道を走っているときに『女王様への寄付』を求める人たちと出会います。道をふさいで車を停める様は門番をイメージさせますし、その先へ進むと云うことはそれまでとは別の世界へ入ることを物語っているように思えます。また車の修理に立ち寄った田舎家で彼女は自分の名前の付いた人形を見つけます。死者の国に自分の名前を見つけると云うことが何を喚起させるかはいうまでもありません。
そういう意味ではとても古典的で原型的な物語であると思いました。
ハリー・ポッターと炎のゴブレットを見てきました。
2時くらいに映画館(ブルク7)に行ったら意外と行列が出来てなくて(というのも、行くたびに長い行列に10分以上並ばされているイメージがここの映画館にはついています)、これはけっこうすんなりと入れるかもと思ったのだけど各スクリーンの混雑状況の表示を見ると3時20分の回があと4席空いているだけで(それもボクたちが窓口にたどり着く数十秒のうちに2席埋まったらしく、実際には離ればなれに空いた2席を残すのみでした)、その次の4時50分の回も最前列と2列目が空いているだけでした。結局、4時50分の回の前から2列目の席を取って、約3時間あったので梅田をぶらぶらとすることに。まず、イーマの地下のカンテ・グランデで休憩して、彼女が靴を買うのに百貨店2軒付き合って(結局買わず)無印で買い物してファーストキッチンで休憩して薬局に寄ってから映画館に向かいました。3時間もあればもう一本別の映画が見られたかもしれません。
前から2列目だったで視線を動かさずにスクリーン全体を把握することが難しかったのですが、ときどき、これはたぶん眼鏡のレンズのせいだと思うのですが、視線を向けているのとは反対側のスクリーンの端っこの方が歪んで見えることがありました。気になるので瞬間的にそっちへ視線を向けると歪みは消えているので、たぶん眼鏡のせいなのでしょう。それ以外では特に気になることは(前から2列目のせいで気になることは)ありませんでした。
映画は見ている間は時間を忘れさせるくらいにおもしろいものでした。ボクにとってはそれ以上ではありませんが、見ていておもしろいのでそれで十分です。回を重ねるごとにだんだん話が暗くなっていっていて良い感じ。今作でも一番どきどきしたのはやっぱり最後の"対決"の場面でしたしね。まあ、魔法か何かで外見を変えられるのは謎解きにおいては反則のような気もしますが。
この映画は毎年この時期にやってるような気がします。これまですべて見ていますが(1作目はトロントの映画館で見ました。時差ぼけからか途中で寝てしまったのですが)、そのたびに原作が読みたくなります。他に読むものがなくて時間がたっぷりあれば読んでもいいのですが、なかなかそういう状態にはなりません。ハリー・ポッターより読みたいものがたくさんあるのです。
J. K. ローリング J. K. Rowling 松岡 佑子
静山社 (2002/10/23)
売り上げランキング: 8,902
小さな中国のお針子を見ました。
文化大革命の時代の中国。再教育のために辺境の地に送られたブルジョワ階級の青年2人はその土地のお針子に恋をする。字も読めない彼女を無知から救うために禁じられている外国小説を彼女のために読んでいるうちに、バルザックが彼女の心を変えてしまう。都会に出て行く決意をした彼女のその後の消息はわからない。再教育から27年後、かつて訪れた辺境の地が新しいダム建設によって水底に沈んでしまうことになる。かつての青年は再び辺境の地を訪れお針子を捜すが見つからない。
都会と農村、文明と辺境、知識と無知、といったような対立が再教育に送られた青年とその土地にはあったけど、映画の中で青年たちは何か思い切った不平を口にするようなこともなく、もちろん慣れない肉体労働は辛そうにしているのだけど、都会から離れて自然の中でどこかのんびりとしている風に見える。27年後、誰かとの電話でかつての再教育のことを『青春だった』と言っていたけど、それは小さなお針子の存在があっただけではなく、農村の人たちは字も読めない無知な人々ではあったけど、バイオリンの演奏を楽しんだり、青年が語る映画の話を楽しみにしたり、青年たちが持ち込んだ目覚まし時計をその後もずっと使い続けていたりして、けして悪人ではなく勤勉で質素を重んじる人々なのだ。
だから都会に出て行った彼女のために、そこがいつでも帰ることができる土地として存在して欲しかったのだけど思い出と一緒にダムの底に沈んでしまった。ノスタルジック。
パンド (2003/11/07)
売り上げランキング: 6,870
ライフ・アクアティックを見ました。
あらすじを書くのもアレなんで書きませんが、出だしがなかなか取っつきにくかったです。正直言うと、デビッド・ボウイの弾き語りが聞こえてきたところで胸ぐらを掴まれたようにぐいぐいと見入るようになりました。息子と出会うちょっと前の、船上パーティー(?)のシーンあたりだと思います。
どこがドキュメンタリー映画やねん! ということなのですが、ポップな外し方がコミカルで鼻につかなくて良い感じです。サントラの選曲もすばらしい。でもみんな、身近な人の死からの立ち直りが早すぎです。
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005/09/21)
売り上げランキング: 105
M.ナイト・シャマランのサインを見ました。
以前にテレビか飛行機か何かで見たような気がします。たしかに一番最初にミステリーサークルの中にいるメル・ギブソンの俯瞰の映像に見覚えがありました。しかしストーリーにはまったく覚えがなかったので、それなりに楽しむことは出来ました。
いつものように最後の最後で何かが明らかになるというストーリー仕立てで、いつものように監督自身が出演しています。
不覚ながら最後の方で少しうるっときました。
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005/06/08)
売り上げランキング: 13,505
風の歌を聴けを見ました。
村上春樹のデビュー作が原作の映画です。昔、深夜にテレビで放映されていたのをVHSに録画して宝物のようにしていたのですが、いつの間にかそのビデオテープはどこかに行ってしまっていました。それ以来見ることが出来ずにいたのですが、宅配DVDレンタルのTSUTAYA DISCASで検索したら見つかったのでレンタルしたのです。
この映画が好きかと聞かれたら答えに窮するのですが、数年ごとにふと見たくなるような種類の映画だと思います。ボクにとっては。それで数年ぶりに見ましたが、だいたいのシーンを覚えていました。『この次の台詞はこうだったような気が......』と思ったところでは、ボクが思ったとおりの台詞を俳優は言っていました。どの俳優もわざとなのかどうかわからないけどその演技がぎこちない中で、真行寺君枝の透明感がやはり光っていました。
ビーチ・ボーイズのCalifornia Girlsが神戸港の風景と合うのはどうしてだろう? と思いながら昔の神戸・三宮・元町の景色を見ていました。ボクは特に神戸という街に思い入れはないのですが、まったく知らない土地でもないのでそれなりの興味は持っています。
それにしても、あれだけビールを飲んでもお腹が出ないのは、彼らが大学生の年齢(21歳?)という設定だからでしょうか。確かにボクもそのくらいの年齢の頃はいくら飲んでもお腹は出てませんでした。
村上 春樹
講談社 (2004/09/15)
売り上げランキング: 5,385
ジェネオン エンタテインメント (2005/09/22)
売り上げランキング: 3,260
すごい久しぶりに未来世紀ブラジルを見ました。
記憶の中でいつの間にかブレードランナーとごっちゃになっている部分がありました。ゆくゆく考えると、何が夢で何が現実かわからなくなるという映画だということがわかりました。とりあえず夢だと思われるシーンに出てくる“敵”が日本の武士のような鎧をまとっているのがとても変でした。もっとSFな感じだと思っていたのだけどそうでもなかったです。
行き過ぎた管理社会を滑稽且つシリアスに描いている点は興味深かったです。
ジェネオン エンタテインメント (2004/11/25)
売り上げランキング: 4,017